Messages from the JRA

JRA理事長

JRA理事長
吉田 正義
日本中央競馬会 理事長
吉田 正義
2024年8月の終わりから9月にかけて北海道・札幌で開催される第40回アジア競馬会議に向け、日本中央競馬会及び日本のサラブレッド競馬産業界を代表して皆様を心から歓迎いたします。

1960年、日本はアジア諸国間の親善と相互、加盟国間の競馬交流の促進を目的とするARCの創設を提唱し、第1回アジア会議を東京で開催しました。

それから約60年、前回のARCメルボルン大会まで39回の長きにわたり、ARF加盟国を中心とした世界の競馬の発展と友情の歴史が積み重ねられてきました。

今回の記念すべき第40回大会では、“Be Connected, Stride Together(つながろう、ともに歩もう)”をテーマに掲げ、世界の競馬産業を象徴する団結と協調の精神を改めて示すものになることを確信しております。

急速に変化する世界において、競馬産業界は新たな挑戦が必要となります。競馬産業界の絆を強め、国家や地域間の協力を促進し、我々が大切にしているこの競馬というスポーツを発展させるという確固たる信念を体現し、共にARF加盟国における競馬の活気溢れる持続可能な未来への道筋を描く舞台にしたいと考えております。

今回のアジア競馬会議の開催地である北海道は、その開拓の歴史に馬が大きな役割を果たすなど、人と馬とのつながりが強く感じられる場所であります。また、現在では世界的に活躍する日本のサラブレッドの約98%が北海道生まれであり、サラブレッド生産の一大中心地となっています。

札幌での競馬開催は夏競馬の風物詩として、競馬ファンや北海道の方々などに広く親しまれております。また、翌年のクラシックレースにつながる2歳の重賞競走が行われるなど、日本の競馬カレンダーにおいても重要な意味を持つ競馬開催となっています。

また、札幌は美しい自然と温かいホスピタリティに溢れ、この集いに理想的な舞台です。豊かな自然が生み出す優れた食材、そして洗練されたお酒などもご堪能いただけます。ご滞在中は、日本の豊かな文化や伝統をお楽しみいただけることをお約束いたします。

“Be Connected, Stride Together” – 第40回ARC札幌大会という旅に、共に歩みを進めましょう。夏の終わり、爽やかな北海道・札幌の地で、皆様とお会いできることを心より楽しみにしています。ご参加をお待ちしております。
日本中央競馬会 理事長
吉田 正義
吉田 正義

ARC組織委員会委員長

ARC組織委員会委員長
後藤 正幸
ARC組織委員会委員長
後藤 正幸
記念すべき第40回ARCを日本の札幌で迎えられることを大変光栄に思います。

札幌を道庁所在地とする北海道は、ご存知の通り、日本のサラブレッドの生産拠点となっており、昨今では、ここで生まれたサラブレッドが世界の国際競馬イベントに多数出走し、目覚ましい活躍を見せています。

英国発祥の競馬を範とし、現在の原型となる近代競馬が日本で実施されて約150年、日本で勝馬投票券の発売開始となる競馬法が制定されて約100年、今年JRAは設立70周年を迎えました。日本の競馬産業はいま確実に歩みを進めています。

一方で、世界の競馬産業に目を向けてみれば、衰退、終焉に追い込まれているところが出てきているという現実に直面しています。

私は、長きに亘って世界で育まれてきたこの素晴らしいスポーツ文化、エンターテイメントとしての競馬を、今後も将来にわたって存続し、次世代にバトンタッチしていくためには何が必要なのか、アジア、世界の競馬産業界に関わる方々と危機感を持って考えていく必要性を感じています。世界の競馬産業界のなかで、いま起こっている現状を認識すること、課題を分析すること、具体的な取り組みについて検討を行うこと。

私たちが今大会のテーマとして掲げた「繋がろう、そして共に歩もう」の精神のもと、第40回ARC札幌大会を皆様と真剣な議論を交わす意義ある国際会議にしたいと考えています。

北海道・札幌は、豊かな自然環境の恩恵を受けて、育くまれてきた多様な食文化も日本が誇るべきものの1つでしょう。ARC期間中に開催する様々なイベントを通して、参加者の皆様にはお楽しみいただきながら、ARC札幌大会を将来に繋がる意義ある国際交流の場にもしたいと考えています。

今年8月に皆様を札幌でお迎え出来ることを心待ちにしています。
ARC組織委員会委員長
後藤 正幸
後藤 正幸